世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「こちらこそありがとうございます。とてもいいお話を伺えました」

「なんの話だ」

 横からすかさず蓮司さんが割り込んでくる。

 普段そんなことをしないだけに、驚いてしまった。

「ほかの男とは口をきかなくていいと言わなかったか?」

「でも、お仕事の話はしていません。それに山城社長には助けていただいたんです」

「……後で詳しいことを聞く必要がありそうだな」

 眉間に皺を寄せた蓮司さんがつぶやくように言う。

 その直後、なんの前触れもなく目尻をついばまれた。

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