世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「楽しい方ですね。もう少しお話をしたかったです」

「だめだ」

 ふう、と蓮司さんがあきれたように息を吐く。

「君は俺だけ見ていればいい」

「……どうして?」

 小さな期待を胸に、蓮司さんを見つめる。

「私は蓮司さんの考えていることがわかりません。だから不安でした。……もしも私の知らないことがあるなら教えてください」

 一拍置いて、蓮司さんの服の裾をぎゅっと掴んだ。

 蓮司さんはかすかに目を丸くすると、流れるように私から目を逸らす。

「場所を変えよう」

「もうお仕事は……」

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