世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「終わった。……君との話のほうが、俺にとって重要だ」

 そう言ってくれたことに安堵しながら、蓮司さんとともに会場を出る。

 彼を知るための一歩が間違っていなかったと思いたかった。



 ホテルを出た後、私は蓮司さんが運転する車に乗った。

 会話もなく十分ほど走らせた彼は、そのまま誰もいない海辺で車を止める。

 ちょっとしたスペースになっているそこは駐車場として使われているようだ。時間が時間なだけに今は人も車も見当たらない。

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