世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「蓮司さんは私にたくさんのことを教えてくれた。この人だけは私を縛らない。どうしてこんなに好きなのに否定するの? 意味がわからない……!」

「落ち着け、紗代。君の気持ちは少なくとも充分俺に伝わった」

 とんとんと蓮司さんが私の背中を撫でる。

 心なしか声が弾んでいるように聞こえるのは気のせいだろうか。

「蓮司さんに伝わったって意味ないです。もう知ってるじゃないですか、私の気持ちなんて」

「知っていても何度だって聞きたい。だが、今じゃないな」

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