世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「紗代にこれ以上、なにも押しつけるな。紗代は自分で幸せになれる女性だ。俺たちにできるのはその手助けに過ぎない」

 朝倉さんは呆然とした様子で私を見つめ、その場にへたり込んだ。

「おかしい……こんなはずじゃ……。やっぱり騙されてるんだ……」

 どれだけの言葉を重ねれば理解してくれるのだろうと思った時、パトカーのサイレンが聞こえてきた。

 音のほうを向こうとすると、後ろにいた蓮司さんと目が合う。

「君の友人から、俺の会社に連絡があった。車に連れ込まれるところをたまたま見ていたらしい」

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