世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「彩香が……?」

「すぐに対応してよかった。……スマホにGPS機能がついていることに感謝したのは初めてだ」

 駆け寄ってきた数人の警察が、へたり込んだままぶつぶつ言っている朝倉さんを連れて行く。

「初めて好きだと言われたな」

「えっ。あ、えと、私……」

「俺も君を愛している」

「――っ!」

 私たちに声をかけようとした警察官が、視界の隅で硬直したのが見える。

 申し訳ない気持ちでいっぱいになった私と違い、蓮司さんはどこまでもご機嫌だった。

「後は俺に任せておけ」



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