世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 彼らがやっと私を見てくれたのなら、私だって歩み寄るべきだ。

「正直に言うとまだちょっと苦手意識みたいなものはあるんだけど、だいぶ落ち着いたんだ。今だって、つらいって気持ちを言えたでしょ」

 顔を上げたふたりの目をまっすぐに見つめ、次いで隣の蓮司さんを見上げる。

「蓮司さんが私の気持ちをずっと受け止め続けてくれたからかな。それともしたいことを諦めなくていいって教えてくれたからかな。きっと理由はたくさんあるんだろうね。でも私は蓮司さんのおかげで、前に進めるようになったよ」

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