世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「もう式場は決まってるのか? 紗代のための特別な香水を作ろう。それを参列者に配るのがいいんじゃないか?」

「ちょっと気が早いよ、お父さん」

 自然と、笑い声があがった。

 自分が両親の前で声をあげて笑うなんて、いつ振りだろう。

 私たち家族を結びつけてくれたのも、蓮司さんだ。

 感謝と愛情を込めて、まだ私の手を握っていた彼の手をそっと握り返した。
< 420 / 489 >

この作品をシェア

pagetop