買われた花嫁
幸せな花嫁にしてください
 結婚式をしようと決めてから、蓮司さんの動きは早かった。

 あんなに殺風景だったリビングには、今やウェディングに関する雑誌がどっさり置かれている。

「今はインターネットっていう便利なものがあるんですよ」

「君とふたりで見るなら、雑誌のほうが都合がいい」

「あっ、ちょっと」

 ソファに座った蓮司さんに引っ張られ、ぬいぐるみのように抱きかかえられる。

 長い脚の間に座る羽目になった私へ雑誌を手渡した後、蓮司さんは肩に顎をのせてきた。

「ドレスは何着着たいんだ?」

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