世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 撫でていた手が止まり、私の顎を指先で強く掬い上げる。

「……どうかしましたか?」

「どうかしているのは君だ。……レーヴの打ち合わせがあるたびに、表情が暗くなるのと関 係しているのか? 今日もそうだ。帰ってきてからずっと元気がない」 

「そ、そんなことありません。ただ、決めることや考えなきゃいけないが多くて、少し疲れているだけです」

「俺に嘘を言っていないと誓えるか?」

 射抜くような鋭い瞳にどきりとするも、心の内をすべて見透かされる前に視線を泳がせて誤魔化す。

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