世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「……いえ、こっちのドレスはありますか? このほうが予定していたドレスにフォルムが近いですし……」

「今からそれを用意する時間はないわねー」

「じゃあどれならすぐに用意できるんですか?」

「だからこれよ、これ。あるもので我慢したら? あなたが駄々をこねたら霧島さんにまで迷惑がかかるのよ。わかる?」

 舌打ちまでしそうな勢いで言われ、ふつりと張り詰めていた糸が切れる。

 今日さえ乗り切ればいいと思ったのに、私は望んだ結婚式さえできないというのか。

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