世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 諦めてばかりの人生は嫌だから、もうやりたいことを諦めないように生きたいと思ったのに――。

「まだ準備中か?」

 そこに、ドアの向こうから蓮司さんの声が聞こえた。

「ああ、霧島さん。今開けるわね」

 私の確認も待たずに勝手にドアを開けた桂さんは、シルバーのタキシードに身を包んだ蓮司さんを見てほうっと息を吐いた。

「すごく似合うわ……。あなたのために取り寄せて正解だった」

「なぜ、紗代はまだ着替えをしていないんだ?」

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