世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 待ち合わせていた市役所に向かうと、道行く人がちらちらと入口のほうを見ているのが目についた。

 なにげなくその視線の先を追いかけて、ああと納得する。

 すらりと高い背は真っ直ぐに伸びていて、貫禄を感じさせた。おそらく百八十センチではきかないだろう。百九十センチはあるように見える。

 広い肩幅にほどよく厚い胸板。少し長めの前髪は無造作に思えるけれど、それが妙にさまになっていて彼の魅力に変わっている。

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