世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 ――じゃあ、金額に怯えて立ち止まる必要はないのか。

 もう一度、私のために作られた特別なウェディングドレスを見下ろす。

 途方もない額のドレスは、それだけでも高価なものだ。だけど私にとっては値段もつけられないほど特別なもの。そしてそれは、蓮司さんにとっても同じ。

 そんな唯一無二の価値のものを、彼は私に贈ってくれた。

 これが彼の示す愛の形。彼以外には買えない、私の値段だ。

「よく似合うが、似合いすぎたな。これ以上、君から目を離せなくなるのは困る」

< 479 / 489 >

この作品をシェア

pagetop