世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 コンシェルジュデスクを横に抜けた先には、エレベーターホールがあった。

 淡い金色の照明がますますホテルらしさを強調させている。

 エレベーターは一階と、マンションの上階に近い二十五階の位置で止まっていた。

 私たちがこれから向かう最上階は三十階。そのあたりの住民がいちいち一階からエレベーターを呼び出さずに済むよう、そうなっているのだろう。

 エレベーターの中は広いけれど、息苦しかった。ひと言も発さない蓮司さんがいるせいだというのはわかっている。

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