世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 今までひとりでこれを使っていたのだとしたら、ずいぶん贅沢な睡眠を味わっていたのだろうと羨ましくなった。

 本当に私が寝る場所はここでいいのだろうか。自室の床に寝ていたほうがいいんじゃないか。

 そんな心配を胸にベッドの端を借り、新品らしい毛布をかぶって電気を消す。

 ……男性と同じベッドで眠るなんて。しかもよりによってあんな最低な人と。

 不安がないと言えば嘘になるけれど、たとえ張本人がこの場にいなくても表に出すのは悔しくて、身体を縮こまらせ、ぐっと唇を噛んで耐える。

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