Re:Romance
「なに? なんで玲さんと日比野さんが繋がってるの?!」
「そりゃ香椎さん繋がりで一緒に飲んだことあるからだよ。」
「じゃあ、なんで玲さんは日比野さんを唆かすようなことした?!」
目を細めた玲さんの笑顔が酷く鋭利に感じる。
「居酒屋絆花で色々聞いたよ。里夏ちゃんと香椎さん、元恋人なんだって?」
「っな」
「それで今一緒の店舗で働いてるって。あはは、そりゃ日比野ちゃんが消したくなるのも無理はないねえ。」
「よく絆花に私の元モデル仲間がいるって分かりましたね。」
「今の時代ネット一つで情報が辿りやすいからね。俺の執着具合もなかなかなもんでしょ?」
執着? それにしては玲さんに出会って以来何一つ愛情を感じ取れたことはない。その執着は叶恵里夏に対するものというより、モデル時代の叶恵リカに対するものに思えてしょうがないのだ。
私がよほど威圧的な視線で玲さんを見ていたのか、玲さんがさらに私の手首を絞め上げ、脈をうっ血させる。
「っ」
痛みで顔をしかめれば、玲さんが満足そうに笑って。
そして私の唇を、そのあざ笑う唇で塞いだ――――。
「んん"ッ」
無理矢理舌を喉奥まで到達させようと、玲さんの冷たい舌先が深く侵入する。
何度かむせ返りそうなほど唇を塞がれて、ようやく離してくれれば。私は当然のように咳き込んだ。
「ゴホッこほっ」
「かわいい」
えづくような咳をする私にその発言、甘さの欠片も見当たらない。
「里夏ちゃんて昔は誰にでも見境なく股広げてたんでしょ?」
「そ、そのとーりで返す言葉もございませんっ」
「香椎さんも相当なモノ好きだよね。そんな子に惚れるんだから。」
「あんたに言われたくないし香椎だって大概誰とでも寝る部類!」
香椎の体裁ゆるゆるな真実には興味のない玲さんが、私のロンTを下からめくって、胸あたりに舌を這わせてくる。
面倒くさいな。どうでもいい相手とのセックスほど面倒なものはない。
玲さんはマグロでも上手く抱くとでもいうのか。
自分に恐怖を感じさせぬよう、しきりに深呼吸で促し心拍を整える。