絡まる残り香―滴る甘い蜜―
【第四話】: 堕ちゆく菩薩と天狗の狂宴 9
老人は、ベッドの端で力なく横たわるひとみの傍らまで歩み寄ると、秘書から手渡された冷たい絞りタオルで、自ら彼女の頬を拭った。
「まだ、震えているな。身体の芯まで火が点いたか」
その手つきは慈しむようでもあり、あるいは汚れた玩具を清掃する事務的な冷徹さも孕んでいた。
「気持ち、いいだろ。今度は、わしだ……」
老人は自らひとみの胸に跨り、自身の化身を彼女の唇に押し当てる。
「さぁ、咥えなさい」
節くれ立った指でひとみの顎を割り、自身の枯れ果てた化身を無理やり口腔へと押し込んだ。
喉の奥を突く硬い感触と、溢れ出た涎が顎を伝うぬるりとした不快感が、ひとみの味覚を泥のような絶望で塗り潰していく。
ひとみの巧みな舌使いに、老人の腰が小さく、しかし激しく震えを刻む。
「うっ、うぉぉぉぅぅぅ……」
ひとみの喉を熱い液体が通り過ぎ、彼女はそれを一滴も零さず胃へと流し込んだ。
「ゴクリ」という嚥下音が、老人の支配を証明するように重苦しく室内に響く。
何故かひとみの表情には、安堵した不思議な微笑が垣間見れた。
愛おしそうにひとみの髪を手櫛ですく老人の指先が、わずかに震えている。
「わしの子を産め!」
その一言だけが、静まり返った部屋に重く、支配的な余韻を残して響き渡った。
「まだ、震えているな。身体の芯まで火が点いたか」
その手つきは慈しむようでもあり、あるいは汚れた玩具を清掃する事務的な冷徹さも孕んでいた。
「気持ち、いいだろ。今度は、わしだ……」
老人は自らひとみの胸に跨り、自身の化身を彼女の唇に押し当てる。
「さぁ、咥えなさい」
節くれ立った指でひとみの顎を割り、自身の枯れ果てた化身を無理やり口腔へと押し込んだ。
喉の奥を突く硬い感触と、溢れ出た涎が顎を伝うぬるりとした不快感が、ひとみの味覚を泥のような絶望で塗り潰していく。
ひとみの巧みな舌使いに、老人の腰が小さく、しかし激しく震えを刻む。
「うっ、うぉぉぉぅぅぅ……」
ひとみの喉を熱い液体が通り過ぎ、彼女はそれを一滴も零さず胃へと流し込んだ。
「ゴクリ」という嚥下音が、老人の支配を証明するように重苦しく室内に響く。
何故かひとみの表情には、安堵した不思議な微笑が垣間見れた。
愛おしそうにひとみの髪を手櫛ですく老人の指先が、わずかに震えている。
「わしの子を産め!」
その一言だけが、静まり返った部屋に重く、支配的な余韻を残して響き渡った。