絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第六話】 : 苗床の帰還 ―その胎(なか)に老いた種を宿して―2

しつこく、ねっとりと、ひとみの舌先に纏わりつくように逃さない。

(はぁ…ダメ。この秘書(ひと)に酔いそう。……いい、き、ぶ、ん、……)

秘書の吐息がひとみの顔に漂い、甘い香りが鼻を擽る。

秘書の膝が、ひとみの秘められた場所をなぞるように擦り上がってきた。

秘書の容赦のない硬い圧迫に、ひとみの腰が引き、秘書の膝頭でひとみの蜜を塗り広げられる。

「……ねえ、欲しくなっちゃったの? 身体は正直ね、こんなに熱くなって」

ひとみの上に覆いかぶさった秘書は、豊潤で形の良い胸をひとみの顔に押し付けた。

「ほら、お利口さん。咥えてごらんなさい。……上手にできたら、もっと気持ちいいこと、してあげるから、うふっ」

差し出された、自身のピンクに色づいた乳首。

ひとみは促されるまま、震える唇を開いた。

「は……あ、ん……」

熱を帯びた突起を舌先で転がした瞬間、秘書の口から低く艶めかしい吐息が漏れる。

「ふふ、そうよ……上手。もっと深く、吸い付いて……乳首も舐めて」

秘書の手がひとみの背中を這い、指先が脊髄をなぞるように降りていく。

脇腹を爪で繊細な加減でス一と搔く。

ひとみは身体を捩らせ、電流が走るのを全身で感じ、鳥肌が立つ嫌悪感を味わう。

(……もう、びしょびしょ。……我慢出来無い、何か、変な気分にさせられている)

秘書の吐息が、ひとみの耳たぶを熱く湿らせる。

口の中に広がる、他人の肌とは思えないほど瑞々しく、どこか背徳的な乳房の弾力。

ひとみは自分の舌が、意志とは裏腹にその尖端を愛おしそうに追いかけていることに気づき、愕然とする。

(最低……私、何やってるの……? 目の前で、あの老人が見てるのに……)

秘書の指先が、熱を持った「そこ」に触れた瞬間、思考は強制的に遮断された。

グチュクチュ、ピチャピチャピチャ……

すでに限界まで熱を帯び、蜜で滑らかになった花びらの合わせ目を見事な手際で割り開いた。

「あらあら……こんなに濡らして。もう欲しくて、欲しくてしょうがないのね。……スケベね、うふっ、……お母さん」

秘書はひとみの壺から溢れる、愛液を指に馴染ませ、大陰茎を円を描くように指の腹で撫でる。

「……あ、……ぁぁっ」

ひとみは秘書の乳房から唇が外れ、喉から裏返った、か細く震えた声が漏れる。
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