絡まる残り香―滴る甘い蜜―
【第五話】: 二面の顔と、女の性 5
親子は無事、『のぞみ』に乗車して東京駅を離れる。
理央は流れる車窓の街並みを、眼で追い、ひとみは座席に座って、瞑想するように瞳を閉じた。
約二時間が過ぎ、間もなく京都駅に着く。
京都駅の新幹線ホームには、まどかが凛とした立ち姿で、親子を出迎えの為待っていた。
(とうとう、来たか。……理央との最後の旅行にはさせないから)
新幹線のドアが開き、ひとみ親子がホームに降り立った。
秘書のまどかは、微笑むように出迎えてる。
「……ひとみさん、いらっしゃい。……理央ちゃんね、初めまして」
まどかは理央の目線まで身体を沈め、幼い娘に挨拶をした。
「表に車を待たせて有るから、……さぁ、行きましょう」
まどかは理央の手を引き、ひとみは重いキャリ一バックを、引きずり始めた。
駅前には、紺のベントレーが横付けされており、ひとみらを見ると、運転手がひとみのキャリ一バッグを、トランクルームに乗せるのを手伝う。
車は山科の老人宅へ向かう。
連休と紅葉シ一ズンで四条通りは大渋滞。
ひとみたちを乗せた車は、塩小路通りを進み、鴨川を塩小路橋で渡り、三十三間堂の横を走る。
市街地を抜け、やがて山へ向かう道に入り、風景が一変した。
車の数も減り、道路の両わきに竹林が続く。
理央は流れる車窓の街並みを、眼で追い、ひとみは座席に座って、瞑想するように瞳を閉じた。
約二時間が過ぎ、間もなく京都駅に着く。
京都駅の新幹線ホームには、まどかが凛とした立ち姿で、親子を出迎えの為待っていた。
(とうとう、来たか。……理央との最後の旅行にはさせないから)
新幹線のドアが開き、ひとみ親子がホームに降り立った。
秘書のまどかは、微笑むように出迎えてる。
「……ひとみさん、いらっしゃい。……理央ちゃんね、初めまして」
まどかは理央の目線まで身体を沈め、幼い娘に挨拶をした。
「表に車を待たせて有るから、……さぁ、行きましょう」
まどかは理央の手を引き、ひとみは重いキャリ一バックを、引きずり始めた。
駅前には、紺のベントレーが横付けされており、ひとみらを見ると、運転手がひとみのキャリ一バッグを、トランクルームに乗せるのを手伝う。
車は山科の老人宅へ向かう。
連休と紅葉シ一ズンで四条通りは大渋滞。
ひとみたちを乗せた車は、塩小路通りを進み、鴨川を塩小路橋で渡り、三十三間堂の横を走る。
市街地を抜け、やがて山へ向かう道に入り、風景が一変した。
車の数も減り、道路の両わきに竹林が続く。