絡まる残り香―滴る甘い蜜―
【第六話】:背徳の褥(しとね)2
布地が肌を離れるたび、深夜の冷気が、剥き出しになった胸元を無慈悲に、じりじりと侵食していく。
廊下には秘書のまどかが、まるで見張りか儀式の立会人のように、微動だにせず控えている、影が見えた。
老人は一言も発せず、枯れ木のような手で自らの衣服を脱ぎ捨てた。
布が畳に落ちる「バサッ」という重い音が、まるで生け贄の合図のように響く。
裸になった老人の皮膚は、ひび割れた土壌のように白く、カサカサとした不快な音を立てた。
隣では理央が、ミルクのような幼い吐息を漏らし、無垢な眠りの中にいた。
彼女の小さな指が、夢の中で微かに動き、掛け布団の端を「ギュッ」と掴み直す。
その純粋な仕草とは対照的に、部屋の空気は、老人の情欲によって粘り気を帯び始めていた。
そっと、ひとみの掛け布団が捲られた。
全裸になった老いた肉体が、ひとみの温もりを奪うように布団へと這入ってくる。
ひとみは半身で寝ている。
「ヌルリ」とした生暖かい皮膚の感触が、ひとみの背中に触れた瞬間、彼女の神経は『母親』から『女』に、変換背ざる負えなかった。
老人の体から放たれる、湿り気を帯びた熱気が、彼女の薄い皮膚を容赦なく包囲していく。
彼女の視線の先には、理央の寝顔が、あまりにも清らかに、月光に浮かんでいた。
心臓の鼓動が耳元で「ドクン、ドクン」と暴れ、視界が恐怖と興奮で赤く染まっていく。
老人は半身のまま、ひとみの臀部に腰を擦りつけ動かし、耳朶を甘噛みに、乳房に手を滑らせた。
「ハァ、ハァ……」という荒い呼吸が、湿った熱風となって、ひとみの首筋を「ベチャリ」と濡らす。
「ひとみ……漸くまた、お前を抱けるな」
老人は耳元で熱い息づかいに、湿った声で囁く。
老人の声は、錆びた弦を弾いたような、湿った掠れを含んで鼓膜にへばりつく。
「おっ…!わしを待ってたか……。可愛いやつだな」
廊下には秘書のまどかが、まるで見張りか儀式の立会人のように、微動だにせず控えている、影が見えた。
老人は一言も発せず、枯れ木のような手で自らの衣服を脱ぎ捨てた。
布が畳に落ちる「バサッ」という重い音が、まるで生け贄の合図のように響く。
裸になった老人の皮膚は、ひび割れた土壌のように白く、カサカサとした不快な音を立てた。
隣では理央が、ミルクのような幼い吐息を漏らし、無垢な眠りの中にいた。
彼女の小さな指が、夢の中で微かに動き、掛け布団の端を「ギュッ」と掴み直す。
その純粋な仕草とは対照的に、部屋の空気は、老人の情欲によって粘り気を帯び始めていた。
そっと、ひとみの掛け布団が捲られた。
全裸になった老いた肉体が、ひとみの温もりを奪うように布団へと這入ってくる。
ひとみは半身で寝ている。
「ヌルリ」とした生暖かい皮膚の感触が、ひとみの背中に触れた瞬間、彼女の神経は『母親』から『女』に、変換背ざる負えなかった。
老人の体から放たれる、湿り気を帯びた熱気が、彼女の薄い皮膚を容赦なく包囲していく。
彼女の視線の先には、理央の寝顔が、あまりにも清らかに、月光に浮かんでいた。
心臓の鼓動が耳元で「ドクン、ドクン」と暴れ、視界が恐怖と興奮で赤く染まっていく。
老人は半身のまま、ひとみの臀部に腰を擦りつけ動かし、耳朶を甘噛みに、乳房に手を滑らせた。
「ハァ、ハァ……」という荒い呼吸が、湿った熱風となって、ひとみの首筋を「ベチャリ」と濡らす。
「ひとみ……漸くまた、お前を抱けるな」
老人は耳元で熱い息づかいに、湿った声で囁く。
老人の声は、錆びた弦を弾いたような、湿った掠れを含んで鼓膜にへばりつく。
「おっ…!わしを待ってたか……。可愛いやつだな」