絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第六話】:背徳の褥(しとね)6

蜜を味わい、鼻につくひとみの『雌』の匂いに圧倒され、老人は媚薬以上のホルモン効果を得られていた。

(そろそろ……欲しいわ。もう、大丈夫よ。立派に硬くなったわよ)

『ビクン、ビクン』と脈打つその感触が、掌を通して、ひとみの心臓を直撃する。

老人も自身の「雄」に、『手応え』を感じたのだろうか、『ガサリ』と布団が揺れ、彼が向きを変え、挿入の体勢へと移行する。。

「ひとみ……、どんな気分だ。娘の横で抱かれる感じは。……刺激があって興奮するか?」

老人は意地悪く、ひとみの母性を擽るように、背徳の闇へ引きずり込もうとしていた。

(……こんな仕打ち、背徳の極み。理央の横で男に抱かれ……感じてしまうママを赦して。……ねぇお願い……ママを赦して。)

ひとみの膣口を硬い「雄」が、入りそうで入らずに、数回『ピチャピチャ』と音を立て、上下に這っている。

粘膜同士が擦れる、生々しい、水っぽい摩擦音が、静寂を汚していく。

「お願いします。……もう我慢出来ない、欲しいです。……中に入れて下さい。……私を抱いて下さい。」

「ふっ……!欲しいか」

老人がひとみの膣口に「雄」を充てがい、腰を浮かし気味に覆いかぶさと同時に、徐々に腰を沈め、膣内の壁を押し分け侵入した。

膣内で脈打つ老人の「雄」を感じながら、ひとみは、貪られる老いた唇に至福の悦楽を味わっている。

ひとみの脳は「雌」に成りきり、ただ「雄」に快楽を求める、人の成をした獣に等しい。

老人も夢中でひとみの身体を堪能し、「若さ」の泉に溺れようとしていた。

老人はゆっくり、腰を動かし始める。

深く挿し、ゆっくり膣内の壁を擦るように引き、全体を天井に沿うよう動かす。

「あ、あっ、……ふぅ、あん、ふぅ……」

ひとみは腰が動かされる度に、鼻から吐息を洩らし、悦に浸っていた。
< 157 / 160 >

この作品をシェア

pagetop