絡まる残り香―滴る甘い蜜―
【第一話】: 白衣の陥穽 4
加納の腰の動きが、一段と激しさを増し、肉を叩く。
結合部から飛散する愛液が、シーツに染みを作る。
湿った革靴の擦れる音と、重い衣擦れが部屋に満ちた。
「……あ、……そこ、……ああっ!」
ひとみの喉が、自分でも驚くほど淫らに震える。
鼻腔を突くのは、精悍な男の脂と、安っぽい芳香剤の匂い。
自慢の脚の指先が、空を掴むように激しく屈曲した。
加納の大きな手が、ひとみの顎を強引に上向かせる。
視界に飛び込むのは、欲望に歪んだ外科医の双眸。
彼の口腔から漏れる、熱く湿った二酸化炭素の塊。
「若林さん……旦那の顔、思い出せますか?」
耳朶を噛み切らんばかりの勢いで、卑猥な言葉が注がれる。
その言葉の棘が、ひとみの背徳感を極限まで肥大させた。
内壁を抉る、硬質で容赦のない質量の反復運動。
ひとみは彼の背中に爪を立て、皮膚の弾力を確かめる。
爪の間に残る、彼の皮膚の微かな感触と、獣の匂い。
幕張の清潔な寝室では決して得られない、泥濘の快楽。
加納の腰の突き上げが、一際深く、鋭く内壁を抉る。
結合部から溢れる蜜が、太腿を伝ってシーツを汚す。
部屋に響くのは、粘りつくような肉の衝突音だけ。
「……あ、……もう、……っ!」
ひとみは白目を剥き、自慢の脚を彼の腰に食い込ませた。
ストッキングの繊維が、彼のズボンの生地と激しく擦れる。
鼻腔を支配するのは、雄の精気と、湿った愛欲の匂い。
加納の身体が大きく震え、ひとみの深奥で爆ぜた。
注ぎ込まれる灼熱の質量が、子宮の入り口を熱く叩く。
「……っ、ふ、あ……」
彼の重みが、ひとみの形の良い胸を圧迫し、潰す。
耳元で聞こえるのは、加納の荒い、勝利を確信した吐息。
首筋に滴る彼の汗が、冷たい夜気に触れて急速に冷える。
結合部が離れる瞬間の、グチャリとした、卑猥な音。
ひとみは脱力し、天井のシャンデリアの揺れを見つめた。
御茶ノ水の夜、幕張へ帰るための仮面を、ゆっくりと拾う。
結合部から飛散する愛液が、シーツに染みを作る。
湿った革靴の擦れる音と、重い衣擦れが部屋に満ちた。
「……あ、……そこ、……ああっ!」
ひとみの喉が、自分でも驚くほど淫らに震える。
鼻腔を突くのは、精悍な男の脂と、安っぽい芳香剤の匂い。
自慢の脚の指先が、空を掴むように激しく屈曲した。
加納の大きな手が、ひとみの顎を強引に上向かせる。
視界に飛び込むのは、欲望に歪んだ外科医の双眸。
彼の口腔から漏れる、熱く湿った二酸化炭素の塊。
「若林さん……旦那の顔、思い出せますか?」
耳朶を噛み切らんばかりの勢いで、卑猥な言葉が注がれる。
その言葉の棘が、ひとみの背徳感を極限まで肥大させた。
内壁を抉る、硬質で容赦のない質量の反復運動。
ひとみは彼の背中に爪を立て、皮膚の弾力を確かめる。
爪の間に残る、彼の皮膚の微かな感触と、獣の匂い。
幕張の清潔な寝室では決して得られない、泥濘の快楽。
加納の腰の突き上げが、一際深く、鋭く内壁を抉る。
結合部から溢れる蜜が、太腿を伝ってシーツを汚す。
部屋に響くのは、粘りつくような肉の衝突音だけ。
「……あ、……もう、……っ!」
ひとみは白目を剥き、自慢の脚を彼の腰に食い込ませた。
ストッキングの繊維が、彼のズボンの生地と激しく擦れる。
鼻腔を支配するのは、雄の精気と、湿った愛欲の匂い。
加納の身体が大きく震え、ひとみの深奥で爆ぜた。
注ぎ込まれる灼熱の質量が、子宮の入り口を熱く叩く。
「……っ、ふ、あ……」
彼の重みが、ひとみの形の良い胸を圧迫し、潰す。
耳元で聞こえるのは、加納の荒い、勝利を確信した吐息。
首筋に滴る彼の汗が、冷たい夜気に触れて急速に冷える。
結合部が離れる瞬間の、グチャリとした、卑猥な音。
ひとみは脱力し、天井のシャンデリアの揺れを見つめた。
御茶ノ水の夜、幕張へ帰るための仮面を、ゆっくりと拾う。