絡まる残り香―滴る甘い蜜―
白衣の陥穽 【第二話】2
加納の腰の動きが、一段と激しさを増し、肉を叩く。
結合部から飛散する愛液が、シーツに染みを作る。
湿った革靴の擦れる音と、重い衣擦れが部屋に満ちた。
「……あ、……そこ、……ああっ!」
ひとみの喉が、自分でも驚くほど淫らに震える。
鼻腔を突くのは、精悍な男の脂と、安っぽい芳香剤の匂い。
自慢の脚の指先が、空を掴むように激しく屈曲した。
加納の大きな手が、ひとみの顎を強引に上向かせる。
視界に飛び込むのは、欲望に歪んだ外科医の双眸。
彼の口腔から漏れる、熱く湿った二酸化炭素の塊。
「若林さん……旦那の顔、思い出せますか?」
耳朶を噛み切らんばかりの勢いで、卑猥な言葉が注がれる。
その言葉の棘が、ひとみの背徳感を極限まで肥大させた。
内壁を抉る、硬質で容赦のない質量の反復運動。
ひとみは彼の背中に爪を立て、皮膚の弾力を確かめる。
爪の間に残る、彼の皮膚の微かな感触と、獣の匂い。
幕張の清潔な寝室では決して得られない、泥濘の快楽。
加納の腰の突き上げが、一際深く、鋭く内壁を抉る。
結合部から溢れる蜜が、太腿を伝ってシーツを汚す。
部屋に響くのは、粘りつくような肉の衝突音だけ。
「……あ、……もう、……っ!」
ひとみは白目を剥き、自慢の脚を彼の腰に食い込ませた。
ストッキングの繊維が、彼のズボンの生地と激しく擦れる。
鼻腔を支配するのは、雄の精気と、湿った愛欲の匂い。
加納の身体が大きく震え、ひとみの深奥で爆ぜた。
注ぎ込まれる灼熱の質量が、子宮の入り口を熱く叩く。
「……っ、ふ、あ……」
彼の重みが、ひとみの形の良い胸を圧迫し、潰す。
耳元で聞こえるのは、加納の荒い、勝利を確信した吐息。
首筋に滴る彼の汗が、冷たい夜気に触れて急速に冷える。
結合部が離れる瞬間の、グチャリとした、卑猥な音。
ひとみは脱力し、天井のシャンデリアの揺れを見つめた。
御茶ノ水の夜、幕張へ帰るための仮面を、ゆっくりと拾う。
結合部から飛散する愛液が、シーツに染みを作る。
湿った革靴の擦れる音と、重い衣擦れが部屋に満ちた。
「……あ、……そこ、……ああっ!」
ひとみの喉が、自分でも驚くほど淫らに震える。
鼻腔を突くのは、精悍な男の脂と、安っぽい芳香剤の匂い。
自慢の脚の指先が、空を掴むように激しく屈曲した。
加納の大きな手が、ひとみの顎を強引に上向かせる。
視界に飛び込むのは、欲望に歪んだ外科医の双眸。
彼の口腔から漏れる、熱く湿った二酸化炭素の塊。
「若林さん……旦那の顔、思い出せますか?」
耳朶を噛み切らんばかりの勢いで、卑猥な言葉が注がれる。
その言葉の棘が、ひとみの背徳感を極限まで肥大させた。
内壁を抉る、硬質で容赦のない質量の反復運動。
ひとみは彼の背中に爪を立て、皮膚の弾力を確かめる。
爪の間に残る、彼の皮膚の微かな感触と、獣の匂い。
幕張の清潔な寝室では決して得られない、泥濘の快楽。
加納の腰の突き上げが、一際深く、鋭く内壁を抉る。
結合部から溢れる蜜が、太腿を伝ってシーツを汚す。
部屋に響くのは、粘りつくような肉の衝突音だけ。
「……あ、……もう、……っ!」
ひとみは白目を剥き、自慢の脚を彼の腰に食い込ませた。
ストッキングの繊維が、彼のズボンの生地と激しく擦れる。
鼻腔を支配するのは、雄の精気と、湿った愛欲の匂い。
加納の身体が大きく震え、ひとみの深奥で爆ぜた。
注ぎ込まれる灼熱の質量が、子宮の入り口を熱く叩く。
「……っ、ふ、あ……」
彼の重みが、ひとみの形の良い胸を圧迫し、潰す。
耳元で聞こえるのは、加納の荒い、勝利を確信した吐息。
首筋に滴る彼の汗が、冷たい夜気に触れて急速に冷える。
結合部が離れる瞬間の、グチャリとした、卑猥な音。
ひとみは脱力し、天井のシャンデリアの揺れを見つめた。
御茶ノ水の夜、幕張へ帰るための仮面を、ゆっくりと拾う。