絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第三話】: 地下の渇望、快感への回廊 2

喉の奥から漏れるのは、もはや言葉にならない、断続的で湿った喘ぎ声だけだ。

​美奈代は四つん這いになり腰を突き出し、ひとみの秘部を指で激しく、執拗に抉り続けていた、その時。

背後から音もなく伸びた「誰か」の舌が、美奈代の露わになった秘丘を、下から上へと一気に舐め上げた。

それは生温かく、身体がぞくッとする一瞬の
出来事だった。

「……っ!?」

剥き出しの粘膜に熱い舌を這わせるのは見知らぬ「店の客」だ。

美奈代の筋肉がキュッと硬直し、ひとみの中に挿し込まれた指が、無意識に深く、鋭く突き刺さる。

男の放つ、饐えた煙草の香りと野性的な汗の匂いが、美奈代のサンダルウッドの芳香と混ざり合う。

そこへ更にもう一人、影のように寄り添った別の客が、四つん這いの美奈代の背に覆い被さった。

ざらついた舌が彼女の肩甲骨から背骨の窪みへと、じわりと湿った筋を描きながら舐め廻す。

「……ぁ、……んふ、……」

美奈代の乳首を、男の指先がコリコリと執拗につねり上げ、硬質な突起へと変えていった。

ひとみの視界には、自分を責め立てる美奈代の、恍惚と苦悶が入り混じった歪な表情が焼き付く。

自身の秘部を穿つ美奈代の指が、クリトリスの尖端をクチュクチュと、卑猥な粘着音を立てて弾いた。

下腹部を突き抜けるような痺れる痛みが、ひとみの脳髄を白く塗り潰していく。
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