絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第三話】: 地下の渇望、快感への回廊 3

その時、美奈代の背後で跪いていた客が、頃合いを見計らって自身の剛直をゆっくりと挿入した。

ひとみのクリトリスを執拗に舐めていた唇が、その時一瞬離れた。

「……っ! ……あ、……ぁっ」

美奈代は声を押し殺しながらもお尻を高く突き出し、侵入してくる異物の硬度と熱を、内壁で貪欲に味わう。

美奈代の背後で剛直が蠢くたび、彼女の指先はひとみの最奥を執拗に突き、内壁を鋭く掻き毟る。

「……ぁ、……っ、あ、……!」

ひとみの喉を灼くのは、自身の甘い蜜が逆流するような、粘りつく喘ぎと鉄の味だ。

美奈代の指がクリトリスをクチュクチュと弾くたび、火花の散るような閃光が脳髄を白く染め上げた。

ひとみの中に挿し込まれた美奈代の指が、挿入の律動に合わせて、より深く、より鋭く突き立てられた。

​二人の女と二人の男。入り乱れる体温と、グチュリと肉がぶつかり合う重く湿った音が、大部屋の空気を震わせる。

それを「行為」を終えたカップル達が、薄暗い室内の壁に持たれて、静かに見守っている。

ひとみは、美奈代の身体を通して伝わってくる、男たちの荒々しい鼓動を全身の肌で受け止めた。

舌先に残るのは、自分自身の甘い蜜の味と、熱狂する部屋に漂う濃厚な精の残り香だ。

その時、美奈代の背中に覆い被さっていた別の客が、獣のような低い呼気を吐きながらひとみの身体に手を伸ばし乗り移る。
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