絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第三話】: 地下の渇望、快感への回廊 4

美奈代は強引に引き摺らる。

それまでひとみの秘所に挿入されていた指が抜け、ひとみの内腿には出口を閉ざされていた愛液が、「どろっ」と溢れ、糸を引いてカーペットへと零れ落ちた。

ひとみから引き剥がされ、背後の客によって四つん這いのまま、お尻を高く突き出させられた美奈代。

「……ぁ、や、……あぁっ!」

背後から放たれる強烈な突きが、肉付きのよい臀部を激しく打ち付け、肉と肉がぶつかる重い音が室内に響く。

「あぁぁ……大っきい、大っきい……当たる、当たる……奥に当たる……」

​美奈代は我を忘れたように頭を振り乱す。

「いく、いく、いくぅぅ……」

シーツを掴む指先に爪を立て、悶え狂った。

彼女の鼻腔を突くのは、男の荒々しい汗の匂いと、自身の内側から溢れ出す濃厚な精の残り香だ。

一方、ひとみの身体には別の男が覆い被さり、真っ白のガウンを無造作に割り、剥き出しの乳房を掌で押し潰す。

​「……ん、……っ、あ……」

男のざらついた舌が、ひとみの乳首をコリコリと執拗に転がし、湿った熱を肌に刻み込んでいく。

下腹部を貫くのは、美奈代の指とは異なる、男特有の太く、硬質な異物の圧倒的な質量だ。

膣の上部を指の腹で、ゆっくりとゆっくりと掻きむしる。

「うわぁぁ……あぁぁ……あぁぁ……」

(そこっ、……そこっ、……腰が動いちゃう。
もう…ダメ……!)

ひとみはうっとりと瞳を潤ませ、自身の内に受け入れた剛直が、子宮の口を小突く衝撃に身を委ねた。

(最高。気持ち、いいわぁ……蕩けそう)

大部屋に満ちるのは、女たちの理性をかなぐり捨てた嬌声と、野性的な男たちの荒い呼吸の混濁。​

隣で悶え狂う美奈代の、理性をかなぐり捨てた絶叫が、ひとみの鼓膜を淫らに震わせる。

ひとみの指先は、自分を貫く男の背中に食い込み、その逞しい筋肉の躍動を手の平で感じ取る。

舌先に広がるのは、熱狂の渦中で乾ききった喉を潤そうとする、自身の甘く濁った唾液の味だった。
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