絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第四話】:双丘の交わり、秘められた甘露 2

男はひとみの後頭部を鷲掴みにし、自身の腰の律動に合わせて、彼女の頭を機械的に前後に揺さぶる。

隣で四つん這いになり、バックからの突きに身をよじらせる美奈代。

二人は互いの肌に触れることさえ叶わぬ距離で、しかし、男たちの肉体を媒介にしてその熱量を共鳴させていた。

「……っ、あ、……あぁぁっ……!」

ひとみの内奥に突き立てられた男の節榑だった指は、ただのピストン運動に留まらなかった。

最も敏感な一箇所を指の腹で探り当てるように、ゆっくりと、執拗に掻き毟る。

「あっ、あっ、はぁ…はぁ…ゎゎわわっ」

内壁の粘膜が熱い火花を散らすたび、ひとみの喉からは、理性をかなぐり捨てた濁った喘ぎが漏れ出した。

女性同士の繊細な愛撫とは対照的な、内臓を直接押し潰すような圧倒的な質量の「暴力」。

喉を鳴らすたびに込み上げる嗚咽を、男は強引な蹂躙でねじ伏せ、屈辱的な快楽へと強制的に変換させていった。

(もう、どうにでもして。好きにして……)

鼻腔を支配するのは、ゴムの摩擦熱と、男の体臭が混ざり合った、逃げ場のない「雄」の悪臭だ。

「……ふ、……ん、……っ」

「……ちゃんと舌も絡めて……丁寧に、……な」

男はひとみの後頭部から手を離し、服從したひとみの献身的な奉仕に眼を細める。

(……今夜は「あの人」来ないのかしら?)
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