絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第五話 】: 異空間の宴、貪る快楽 2

重なり合う絶叫は、やがて地下の闇へと溶け込む。

そこには「ひとみ」も「美奈代」も存在しない、ただ快楽を媒介とした肉の塊だけが、地下の静寂を侵食していた。

男は、仕留めた獲物の息の根を止めるかのように、ひとみの髪を乱暴に根元から鷲掴みにする。

仰向けに反らせ、その豊かな双丘を、指の形が深く食い込むほどに蹂躙する。

その一つ一つの野卑な振る舞いが、彼女の中に辛うじて残っていた「人間としての自尊心」を、完膚なきまでに踏み潰していった。

「あっ、……もう、……駄目だな、…いくよ、……うっぅぅぅ、……」

断末魔を迎える男。

「あぁっ……」

下腹部に感触。

(あっ、……いっ…ぱい……出たの…ね!分かる、分かるわ……感じるのよ)

「奥さん、……中に、出しちゃったよ、……」

ひとみを貫く怒張が、内壁を焼き切るような勢いで脈打つ。

次の瞬間、生命の源である精が、火傷するほどの熱量で、ドクドクと深奥へ注ぎ込まれた。

子宮口を直接叩くその生々しい拍動は、彼女の全細胞に「服従」と「充足」を同時に刻み込む。

美奈代の細い指先では決して到達し得なかった、圧倒的な「雄」の質量。

「……奥さん、ありがとうね。……また、今度会ったら、一緒に楽しもうや……」

店内でたけさんと呼ばれる、その男は満足気にハニカム。

(はぁぁぁぁ…良かった!……た、…の、…し、……み、……ね!)

パシッ、と空気を裂く乾いた衝撃。

別れ際、男はひとみの臀部を無造作に叩き、その余韻を、火照った肌に暴力的に残していった。
< 57 / 100 >

この作品をシェア

pagetop