絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第一話】: 奈落へ誘う、特急「踊り子号」 5

列車の縦揺れに合わせて、彼の指は執拗に、かつ粘着質に粘膜を蹂躙していく。

たけさんは空いた手で彼女の顎を強引に向けさせ、絶望に染まった顔を至近距離で見つめた。

ひとみは、恐怖と快感の記憶とを脳裏に呼び覚ます。

前の座席で、ボスに弄ばれる美奈代。

「あ……ぁ、っ……く、ん……!」

声にならない嬌声が、湿り気を帯びた悦楽の喘ぎが列車内に漏れる。

同時にたけさんの低く、感情を削ぎ落とした声がひとみの鼓膜を震わせる。

「今日も楽しませてくれよ」

彼の太い指が、タイトスカートの裾を無造作に掴み、ひとみを自身の腰まで手繰り寄せた。

前の座席に手をつかせ、足を広げさせて、ショ―ツの裾をずらし、ゆっくりとひとみの腰を自身の
化身の上に降ろさせた。

(……ああ、私は、自分から……)

ひとみが屈辱に顔を歪め、秘部の膣の壁をジワリ、押し広げる。

苦痛で顔が歪み、唇が開いていく。

「あ……っ、あ……っ、あぁぁ……っ、ふぅぅ、
あぁぁぁぁ……っ」

声にならない、声をひとみは洩らした。

「声を出すなよ。前の座席には、まだ一般の乗客もいるんだからな」

逃げ場のない座席の隅で、ひとみの身体は容易く組み伏せられた。

2人がひとつになると、たけさんはひとつの身体を引き寄せる。

そして彼の大きな掌が、ひとみの口元を容赦なく覆い尽くした。

指の隙間から漏れそうになる悲鳴を、彼は力任せに喉の奥へと押し戻す。

「腰を使って動かしなさい。……それとも、下から突き上げようか……」

ひとみの背筋が弓なりに反り、口元を自らの手で抑え、身体の内側で何かが壊れるような鈍い衝撃を下腹部で耐えている。
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