絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第二話】:純白の生贄、媚薬のティータイム 6

その時、執事が運んできた琥珀色の液体。

ひとみがそれを口に含んだ瞬間、花のような香りの奥に、不自然なほど甘ったるい刺激を感じた。

最後の一滴まで飲み干した数分後、ひとみの視界は微かに黄金色の霞がかり、世界はその輪郭を失い始めた。

最高級の催淫剤が大量に溶かされたその紅茶は、雅代に触れられた場所の熱を、瞬時にして炎へと変えた。

10人の女性たちは、互いの熱気に当てられ、瞳を潤ませながら、落ち着かなく内腿を擦り合わせ始めた。

「……あ、っ……はあ、っ……」

喉の奥からせり上がってくる、粘りつくような熱に、ひとみの身体の芯から、耐え難い熱情がせり上がってきた

(……なんだか、暑いわ。身体中が暑い……)

それは胃の腑から全身の血管へと瞬時に伝播し、指先や爪先の末梢神経までもを異常なほどに尖らせていく。

ひとみが一歩踏み出すたび、控え室の冷たい空気が肌をなでるだけで、まるで熱い毛布で全身を直接摩擦されるような過剰な刺激が走った。

身に纏った純白のべビ一ド一ル。

その繊細な糸の一本一本が、今は硬い針のように乳首を、そして太腿の付け根を執拗に掻き回す。

乳首が生地に擦れるだけで背筋を電撃が走り、微かな振動さえもが、脳髄に直接、激痛に近い快楽の火花を散らした。

(……だめ、こんなの……私は、お母さんなのよ……!)

脳裏に、家で自分の帰りを待つ子供の幼い笑顔がよぎる。

その清廉な記憶は、今の自分の卑猥な状態を際立たせ、耐え難い自己嫌悪となって胸を締め付けた。

しかし、精神がどれほど拒絶しようとも、肉体は無慈悲なまでの裏切りを見せる。

たけさんに蹂躙されたばかりの秘部が、媚薬の熱に煽られ、自分でも驚くほどの愛液を溢れさせてベビードールの股布を重く濡らしていく。

「準備は整ったわね。さあ、祭壇へ向かいましょう」
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