絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第三話】:値踏みの熱狂、欲望の検品 3

一人の男が彼女の背後から抱きつき、股間に手を差し入れ、秘部を無理やり割り開いた。

「社長、ここは随分と素直だな。会社の部下に見せてやりたいものだ」

「ふ……っ、ふうっ……いいわ……もっと、もっと汚して……!」

雅代の喉から漏れる、地位も名誉も捨て去った「雌」の喘ぎ。

雅代は男たちの腕の中で、翻弄されるままに腰をくびらせ、一人の「家畜」として、下卑た笑い声の中その汚辱の海に深く沈んでいった。

この狂騒の渦中、最前列に陣取る老人。

他の男たちが獣のように女性たちへ飛びかかる中、彼だけは杖を突いたまま、爬虫類のような冷たい瞳でひとみの「鮮度」を測っている。

微動だにせずひとみを凝視していた。

そして、ひとみの前にも三人の男が立った。

(次は、私……。私のすべてが、この人たちの手に委ねられる……)

ひとみは胸元を抑え緊張する。

老人は、その光景を特等席で眺めていた。

「ほう、この透き通るような肌……1児の母だと言ったか。この『指跡』、もう既に先駆者が居たのか?」

一人の男が、ひとみの内腿に残るたけさんの痣を執拗になぞり、その部分を獣のように舐め上げた。

生理的な嫌悪感が、ひとみの身体中を駆け巡り、震える膝を抱えることすらできない。

自分を支えていた「日常」という足場が、音を立てて崩れ去っていくのを感じていた。

明日、会社へ行くことも、友人とお茶を飲むことも、すべてが遠い前世の記憶のように霞んでいく。

「あ……っ、ん、んんっ……」

媚薬の毒が、男たちの荒い呼吸や唾液の冷たさを、抗いがたい快楽へと変換していく。

男たちは慣れた手つきで、ひとみのベビードールを無造作に脱がせ、その「品質」を確かめるように全身を味尽くし、秘部へと直接指を割り込ませた。

(やめて……、でも、もっと……。もっと欲しいの。私はもう、過去の私じゃないんだから……)
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