甘い夢はもう見ない〜お見合い結婚から始まる両片想いの恋〜
次の日は、朝食を食べてからアスペン美術館を目指す。
その前に、左京はホテルのブティックで桜子に真っ白なダウンコートとニット帽、手袋とファーのブーツを買った。
「左京さん、これ全部着るの?」
「ああ。普通のコートでは心許ない。風邪を引いたらどうする?」
「でもこれ、アメリカンサイズでモコモコになっちゃいそう」
「いいから、着てみな」
「はい」
言われた通りに着替えた桜子をひと目見て、左京は笑い出す。
「ははは! かっわいいなぁ。ブカブカでモッコモコ」
「もう! だから言ったのに」
頬をふくらませる桜子の鼻の頭を、左京はちょんとつついた。
「じゃあ行こうか、桜子ちゃん。迷子になるなよ?」
「なりません!」
ツンと澄ましてそう言った桜子は、ホテルのエントランスから外に出ると「わぁ……」と感激の面持ちで立ち止まった。
「左京さん、見て! あんなに立派なもみの木がたくさん。サンタクロースが住んでるんじゃない?」
「ははっ。クリスマスが楽しみだな、モコモコ桜子ちゃん」
頭の上にポンと手を置かれて、また桜子は拗ねる。
だがもう一度、目の前に広がる大自然の雪景色にうっとりと見とれた。
その前に、左京はホテルのブティックで桜子に真っ白なダウンコートとニット帽、手袋とファーのブーツを買った。
「左京さん、これ全部着るの?」
「ああ。普通のコートでは心許ない。風邪を引いたらどうする?」
「でもこれ、アメリカンサイズでモコモコになっちゃいそう」
「いいから、着てみな」
「はい」
言われた通りに着替えた桜子をひと目見て、左京は笑い出す。
「ははは! かっわいいなぁ。ブカブカでモッコモコ」
「もう! だから言ったのに」
頬をふくらませる桜子の鼻の頭を、左京はちょんとつついた。
「じゃあ行こうか、桜子ちゃん。迷子になるなよ?」
「なりません!」
ツンと澄ましてそう言った桜子は、ホテルのエントランスから外に出ると「わぁ……」と感激の面持ちで立ち止まった。
「左京さん、見て! あんなに立派なもみの木がたくさん。サンタクロースが住んでるんじゃない?」
「ははっ。クリスマスが楽しみだな、モコモコ桜子ちゃん」
頭の上にポンと手を置かれて、また桜子は拗ねる。
だがもう一度、目の前に広がる大自然の雪景色にうっとりと見とれた。