甘い夢はもう見ない〜お見合い結婚から始まる両片想いの恋〜
ホテルからアスペン美術館へは、距離にして約200mほど。
「ホテルの無料シャトルバスがアスペン市内を回ってるけど、美術館は2ブロック先だから乗るほどでもないか」
「そうですね。歩いて行きましょう」
「転ぶなよ? モコちゃん」
「桜子です!」
そう言いつつ、繋いだ手を揺らしながら二人で仲良く歩き出す。
見えてきたのは、木を格子状に編み込んだ外観が特徴的な美術館だった。
「すてき……。繊細だけど温かみがあって、レンガ造りの町並みや雪景色にも見事に溶け込んでいますね。これを設計したのが日本の方なんですか?」
「ああ。建物と風景との調和を大切に設計されたそうだ。この美術館は寄付によって運営されていて、誰でも気軽にアートに触れられるようにと、入場無料で開放されている」
「そうなのですね。地域の人たちにも愛される、憩いの場所なんでしょうか。想いのこもった美術館ですね」
早速中に入ってみると、木の格子の天井から自然光が射し込み、明るく開放的な雰囲気だった。
まずは大きなガラスのエレベーターで、3階へ上がる。
「雪景色の中に入っていくみたいですね」
「そうだな。スキー場で、最初にリフトで山頂に上がるイメージらしい」
3階はルーフトップ・テラスになっていた。
「建物の中と外が一体化しているな。屋内のカフェスペースは、ガラスの向こうにアスペン山のパノラマビューを眺めながら休憩出来る。彫刻庭園や展望エリアは屋外にあって、遮るものなく景色を一望出来る最高の展望台だ。間にある大きなガラス扉を開け放てば、インドアとアウトドアスペースが繋がるデザインになっている」
「どこまでも自然を感じられるように設計されているんですね」
景色を堪能してから、屋内と屋外の境界にある階段を使って下の階に下り、国際的な現代アートを楽しむ。
常設コレクションを持たない美術館で、数か月ごとに展示内容が変わる為、訪れる度に新たな発見があるのも、地域の人たちに愛される理由かもしれない。
「こんなふうに、橘の旅館も自然と人々を大切にし、現地の人に認められるものにしていきたい」
改めて美術館を見上げてそう語る左京の言葉を、桜子は胸にしっかりと刻んだ。
「ホテルの無料シャトルバスがアスペン市内を回ってるけど、美術館は2ブロック先だから乗るほどでもないか」
「そうですね。歩いて行きましょう」
「転ぶなよ? モコちゃん」
「桜子です!」
そう言いつつ、繋いだ手を揺らしながら二人で仲良く歩き出す。
見えてきたのは、木を格子状に編み込んだ外観が特徴的な美術館だった。
「すてき……。繊細だけど温かみがあって、レンガ造りの町並みや雪景色にも見事に溶け込んでいますね。これを設計したのが日本の方なんですか?」
「ああ。建物と風景との調和を大切に設計されたそうだ。この美術館は寄付によって運営されていて、誰でも気軽にアートに触れられるようにと、入場無料で開放されている」
「そうなのですね。地域の人たちにも愛される、憩いの場所なんでしょうか。想いのこもった美術館ですね」
早速中に入ってみると、木の格子の天井から自然光が射し込み、明るく開放的な雰囲気だった。
まずは大きなガラスのエレベーターで、3階へ上がる。
「雪景色の中に入っていくみたいですね」
「そうだな。スキー場で、最初にリフトで山頂に上がるイメージらしい」
3階はルーフトップ・テラスになっていた。
「建物の中と外が一体化しているな。屋内のカフェスペースは、ガラスの向こうにアスペン山のパノラマビューを眺めながら休憩出来る。彫刻庭園や展望エリアは屋外にあって、遮るものなく景色を一望出来る最高の展望台だ。間にある大きなガラス扉を開け放てば、インドアとアウトドアスペースが繋がるデザインになっている」
「どこまでも自然を感じられるように設計されているんですね」
景色を堪能してから、屋内と屋外の境界にある階段を使って下の階に下り、国際的な現代アートを楽しむ。
常設コレクションを持たない美術館で、数か月ごとに展示内容が変わる為、訪れる度に新たな発見があるのも、地域の人たちに愛される理由かもしれない。
「こんなふうに、橘の旅館も自然と人々を大切にし、現地の人に認められるものにしていきたい」
改めて美術館を見上げてそう語る左京の言葉を、桜子は胸にしっかりと刻んだ。