元恋人と契約結婚したら溺愛が止まりませんでした
朝、目が覚めた。隣に遼の姿はない。

「……遼?」

昨夜、あんなにも愛されて、遼の腕の中で眠ったはずなのに。

私はベッドの上で体を起こした。

体にはまだ、遼の温もりが残っている。

少しだけ恥ずかしくなりながら、床に落ちていた遼のシャツを拾って袖を通した。

裾が太ももまで届く。

そのままリビングへ向かうと、キッチンから湯気が立っているのが見えた。

「ああ、起きたか」

振り向いた遼が、穏やかに笑う。

エプロン姿で、鍋をかき混ぜていた。

「味噌汁作ってるんだ。男が作る味噌汁だから、ちょっと荒いと思うけど」

そう言いながら、椀によそってくれる。

中を覗くと、じゃがいもやにんじんが入っていた。

「本当だ」

思わず笑ってしまう。
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