元恋人と契約結婚したら溺愛が止まりませんでした
「違う」

遼の声が低く響いた。

次の瞬間、腕を掴まれる。

引き寄せられて、強く抱きしめられた。

「遼……」

顔を上げると、遼の瞳がすぐ近くにあった。

真剣な目。

「俺は」

彼はゆっくり言う。

「美月を忘れられなかった」

胸が揺れる。

「インタビューで美月が来た時」

遼が続ける。

「チャンスだと思った」

「え……」

「神様が与えてくれたんだと思った」

遼の手が私の頬に触れる。

「もう一度お前と一緒にいられるって」

胸がいっぱいになる。

「遼……」

気づけば涙が溢れていた。

「私……」

声が震える。

「遼のこと、今でも好き」

遼が小さく笑った。

「知ってる」
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