元恋人と契約結婚したら溺愛が止まりませんでした
「……お久しぶりです」

私は仕事モードの声を出した。

「今日はインタビューよろしくお願いします」

そう言うと、遼が少しだけ笑った。

「夢が叶ったんだ。編集者になったんだな」

「はい」

「そのスーツ、似合ってる」

その一言で胸がざわつく。

インタビューは順調に進んだ。

会社のこと、経営のこと、将来のこと。

「将来は社会に貢献する我が社を発展させ、全国に支社を置くのが夢です。」

「素敵な……夢ですね」

話を聞いていて、私まで胸が温かくなった。

遼は落ち着いた口調で答えていく。

彼は、本当に社長なんだ。

メモを取りながら、私は思っていた。

大学生だった頃の彼とは別人みたいだ。

インタビューが終わり、私は立ち上がった。

「今日はありがとうございました」

帰ろうとすると、遼が私を引き留めた。
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