元恋人と契約結婚したら溺愛が止まりませんでした

第2章 まるで本当の夫婦

遼との契約結婚が始まり、私は彼のマンションで一緒に暮らすことになった。

都心の高層マンション。

広いリビング、大きな窓、夜景が綺麗に見える部屋。

私には少し眩しすぎる生活だった。

けれど。

「美月、これ味見して」

キッチンから遼の声が聞こえる。

振り向くと、小皿を持った遼が私のすぐ近くまで来ていた。

「え、ちょっと近いって」

小皿を持つ彼の顔が思い切り近い。

思わず心臓が跳ねる。

「ほら」

遼は平然とスプーンを差し出してくる。

仕方なく口に入れると、優しい味が広がった。

「うん、美味しい」

そう言うと遼が満足そうに笑う。

「よかった」

その上、私が作った料理は、遼が必ず全部食べてくれる。
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