舞台の中心で花咲く蕾
「七海はどうするんだ?」

 社長に尋ねられ少しこれからのことについて考えてみた。

 私は車も好きだしドライブも好き。知らない街の初めて行くゲーセンで遊びつくすことも大好き。ここしばらくは遊んでも三時間程度で自由な時間は少なかった。

 今回の件、少しだけ我が儘言っても許されるんじゃないだろうか?

「しばらくはゆっくりしたいです。愛車で色んな所に行ってゲームセンターで遊びつくしたい」

「まあ七海は他の子たちに比べて働きすぎな所もあったもんな。分かった。ゲームセンターで使うお金は一日に三万円以内って決めるならいいよ」

「私が稼いだのに?」

「社長ってよりもお父さんとして心配だから」

「……頑張ります」

「よろしい。じゃあこれからのことを滝宮と共に考えて行こうか」

 マネージャーである滝宮さんの表情は未だに曇ったまま。私たちがデビューする前から面倒をみてくれていて、デビューが決まった日には私たちよりも喜んでくれたのがマネージャーだった。

 だから思うところがあるのだろう。

「くっそ! 活動休止したら星宮がやってる教育番組についていけなくなる! 子役との癒しが!」

 そっちか。

「滝宮っち。そろそろ警察に捕まってもいいんじゃない?」

 ここにきて初めて喋って笑ったのは澪だった。
 思っていたよりも彼女は普通みたいで、後から冷静になって冷めたのかもしれない。
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