アラフォーバツイチ、花ざかり。
いくつになっても嫉妬はするもの
雨に濡れた柔らかな身体を抱き寄せた時、心の奥からなにかが湧き上がってくる感覚を覚えた。
彼女の服が透けているのと、男たちがやってきたのに気づいて咄嗟に隠したのだが、その行動はよかったのかどうなのか。
女は信じられない、恋愛はもうできそうにないと言ったばかりなのに、確実に抱いてしまったのだ。〝愛しい〟という感情を。
真琴も俺と同じらしく、誰かを好きになるのは怖いと言っていた。俺たちの関係が、ただのバツイチ仲間から変わることはないというのに……。
雨の中、逃げるように走り去っていく彼女の姿が見えなくなってから、俺も自分のマンションへと向かった。
五階建て、築七年のデザイナーズマンション。面白い間取りでデザイン性の高い家に一度住んでみたくて、転勤を機に引っ越した物件だ。
よく言われる通り、デザイナーズマンションというのは景観がよくとてもおしゃれな内装ではあるが、機能性や実用性はやはりいいとは言えない。それでも実際に住むのは勉強になるし、人を招くのも楽しくなるので、この経験もいいものだと思っている。
とはいえ、まだ夕輝くらいしか家に入れていないし、招きたくなる女性は真琴しかいないのだが。