アラフォーバツイチ、花ざかり。
 しかし彼女がワークショップに来た時、目をきらきらさせて俺の仕事ぶりを褒めてきたり、自分の発言を謝ってきたりするので驚いた。この人はこんなに実直で、純粋だったのかと。

 いいものはいいと素直に評価して、悪いと感じたところは悔い改められる。そんな、当たり前のことを当たり前にできる人は素敵だ。

 その時から真琴に対する印象が変わり、中華料理屋で偶然会った日には、これまでのようにいがみ合うことはなくなっていた。

 話せば話すほど、彼女の考え方に共感したり新たな部分に気づかされたりして、いつの間にか彼女自身が魅力的だと感じるようになっていた。

 そういう人は、別に真琴だけではない。性格がよく、尊敬する人は会社にもたくさんいる。

 なのに、どうしてか真琴は特別に感じてしまう。同じ経験をした者同士、気を遣わずに話せるのが楽しいから? 単純に顔立ちが可愛くて好みだからか?

 ものすごく辛そうな麻婆豆腐をひーひー言いながら食べる姿を眺めながら、ぼんやり考えを巡らせていると、彼女は突然豆苗の話を始めた。

 最初は謎だったが、よくよく聞くとまた独特な面白い話で、例のコンテストの作品作りで得られたものがあるという。それは……。

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