アラフォーバツイチ、花ざかり。
「この会に新しく来た人には、誰かしら必ず聞いてるんですけど……なんでお離婚しちゃったんすか? あ、嫌なら全然答えなくて大丈夫なんで!」
彼の言う通り、ここでは離婚した原因を明かすのが恒例となっている。とはいえ、もちろん話したくない人もいるだろうから無理強いは絶対しない。
まあ、これまで話さなかった人はひとりもいないし、そもそもそういう人はバツイチの集まりになんて来ないだろう。
吉井くんは、「ちなみに、僕は価値観の違いです」と自分の離婚理由をあっけらかんと明かした。そんな彼の問いかけに、網坂さんは一度まつ毛を伏せてから口を開く。
「元嫁の不倫。もう十年も前の話だよ」
その理由は特別珍しいものではないけれど、彼の表情がどこか陰ったように見えて少しだけ気になった。
もしかして、まだ未練があるとか……? いや、さすがに十年前の元嫁を今も想っているってことはないか。
私も約十年前に離婚した。おひとり様歴も同じくらいなんだな、と親近感を抱き始める私の横で、瑠利ちゃんがガタッと腰を浮かせる。
「話が合いそうですね! 私もされた側なんですよ~」
「それはお気の毒に」
仲間がいた!と言わんばかりに嬉しそうにする彼女は、苦笑する網坂さんにグラスを掲げてもう一度乾杯をしていた。
彼の言う通り、ここでは離婚した原因を明かすのが恒例となっている。とはいえ、もちろん話したくない人もいるだろうから無理強いは絶対しない。
まあ、これまで話さなかった人はひとりもいないし、そもそもそういう人はバツイチの集まりになんて来ないだろう。
吉井くんは、「ちなみに、僕は価値観の違いです」と自分の離婚理由をあっけらかんと明かした。そんな彼の問いかけに、網坂さんは一度まつ毛を伏せてから口を開く。
「元嫁の不倫。もう十年も前の話だよ」
その理由は特別珍しいものではないけれど、彼の表情がどこか陰ったように見えて少しだけ気になった。
もしかして、まだ未練があるとか……? いや、さすがに十年前の元嫁を今も想っているってことはないか。
私も約十年前に離婚した。おひとり様歴も同じくらいなんだな、と親近感を抱き始める私の横で、瑠利ちゃんがガタッと腰を浮かせる。
「話が合いそうですね! 私もされた側なんですよ~」
「それはお気の毒に」
仲間がいた!と言わんばかりに嬉しそうにする彼女は、苦笑する網坂さんにグラスを掲げてもう一度乾杯をしていた。