アラフォーバツイチ、花ざかり。
「ひとりじゃマイホームを持つ気にはならないでしょ。やっぱり一緒に暮らす人がいなきゃ。だから、モデルハウスを建てる時にアイデアを出させてもらって、私の理想をちょっとだけ叶えてもらってるの」
トレンドや人気を抑えて、モデルハウスの間取りや設備を決めていくのは当然なのだが、ウチの建築士は支障のない範囲で私の意見も取り入れてくれる。
小上がりを作ってほしいとか、お風呂はこのメーカーにしてほしいとか、マイホームでやってみたかった要望を叶えてもらえるのがなにげに嬉しい。
今度は私が網坂さんのグラスにビールを注ぐと、彼は穏やかな表情で言う。
「じゃあ、この間見たモデルハウスの中のどこかに、内海さんの理想が取り入れられてたわけか」 「そう。あのモデルハウスでいうとシステムキッチンね。色味が可愛いなと思って目をつけてたのよね~」
「ああ、どうりでキッチンのデザインだけ微妙に古いと思った」
「くっ……」
ナチュラルにディスられてしかめっ面をすると、網坂さんはおかしそうに笑って「古いから悪いってわけじゃないだろ」と言う。
ちょっとだけこの人の性格がわかってきたかも。わざと嫌みな言い回しをして楽しんでいるのだ。絶対Sよね。
トレンドや人気を抑えて、モデルハウスの間取りや設備を決めていくのは当然なのだが、ウチの建築士は支障のない範囲で私の意見も取り入れてくれる。
小上がりを作ってほしいとか、お風呂はこのメーカーにしてほしいとか、マイホームでやってみたかった要望を叶えてもらえるのがなにげに嬉しい。
今度は私が網坂さんのグラスにビールを注ぐと、彼は穏やかな表情で言う。
「じゃあ、この間見たモデルハウスの中のどこかに、内海さんの理想が取り入れられてたわけか」 「そう。あのモデルハウスでいうとシステムキッチンね。色味が可愛いなと思って目をつけてたのよね~」
「ああ、どうりでキッチンのデザインだけ微妙に古いと思った」
「くっ……」
ナチュラルにディスられてしかめっ面をすると、網坂さんはおかしそうに笑って「古いから悪いってわけじゃないだろ」と言う。
ちょっとだけこの人の性格がわかってきたかも。わざと嫌みな言い回しをして楽しんでいるのだ。絶対Sよね。