深夜2時。君のとなりで ――世界中が知っている彼を、私だけが知らなかった
「お仕事終わりですか」
「そうです。九条さんも?」
「俺は、部屋にいました。色々考えることがあって」
「えーっと、お仕事の悩みとか?」
「まあ、そうですね、仕事の悩みかな」
会話は結局それだけで、途絶えてしまった。
お互い初対面みたいなものなだから、そんなものだ。
そのうち、ゆるやかにお互いのひととなりを知って、顔見知り以上の関係になっていく。
LAMPに集まる常連客は、皆、似たような空気感を持っていた。
必要以上に、詮索せず、けれど次第に関係性の境界がぼやけて、ただの他人ではなくなっていくのだ。
奥のソファから、結城さんが口を開いた。
「野口さん、今日も終電ぎりぎり?」
「うん、ぎりぎり乗れました。めっちゃ走りましたけど」
「店に寄らなけれは、睡眠時間もう少し確保できるのに」
「だって、乗れても眠れないですもん」
柚子の言葉に結城さんが、忍び笑いを落とす。
「そうです。九条さんも?」
「俺は、部屋にいました。色々考えることがあって」
「えーっと、お仕事の悩みとか?」
「まあ、そうですね、仕事の悩みかな」
会話は結局それだけで、途絶えてしまった。
お互い初対面みたいなものなだから、そんなものだ。
そのうち、ゆるやかにお互いのひととなりを知って、顔見知り以上の関係になっていく。
LAMPに集まる常連客は、皆、似たような空気感を持っていた。
必要以上に、詮索せず、けれど次第に関係性の境界がぼやけて、ただの他人ではなくなっていくのだ。
奥のソファから、結城さんが口を開いた。
「野口さん、今日も終電ぎりぎり?」
「うん、ぎりぎり乗れました。めっちゃ走りましたけど」
「店に寄らなけれは、睡眠時間もう少し確保できるのに」
「だって、乗れても眠れないですもん」
柚子の言葉に結城さんが、忍び笑いを落とす。