One year left -家族ごっこ-
「可愛いけど、普通にお金で買ったほうがいいよ」


「土産にフラミンゴのぬいぐるみはなかった」


「私のために、探してくれてたの?」


「うん」


彼が再び狙いを定め、ボタンを押し込む。


アームが下降し、今度はフラミンゴの胴体をがっしりと挟み込んだ。


そのままゆっくりと持ち上がり、取り出し口へと運ばれていく。


「え」


声が漏れた瞬間、ピンクの塊が勢いよく落下した。


筐体がレインボーに発光し、騒がしい祝福の音声が響き渡る。


碧くんが長い腕を狭い取り出し口へと伸ばした。


引きずり出されたフラミンゴを、彼はそのまま私の胸元へ差し出してくる。
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