One year left -家族ごっこ-
「ほら、取れただろ」


「……ありがとう」


受け取ったフラミンゴを胸に抱きしめた途端に、私の血流は確かな熱を宿して身体全体へと巡っていく。


さっきまでひどく沈んでいた気持ちが、蒸発したように消えていく。


「キティとフラミンゴ、どっちが好き?」


碧くんが、どこか挑発するように片眉を上げた。


「もちろん、フラミンゴ!」 


こみ上げる感情を抑えきれず、衝動のままに彼の引き締まった腕へと抱きつく。


「本当にありがとう!」


碧くんが弟で良かった。


最初はあんなに喧嘩していたのに、こんなに仲良くなれるなんて思いもしなかった。
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