One year left -家族ごっこ-
「まあ、食べろ!食べて忘れろ!あっちはくっついたけどな!」
ハハッと豪快に笑って、斗真さんが力強く指をさす。
その方向を目で追うと、少し離れたところで凛と岳くんが顔を赤くして、恥ずかしそうに身を寄せ合っていた。
凛の恋が実ったことは本当に嬉しい。
けれどその反面、目の前の悠生くんには申し訳ない気持ちになる。
だけど、これでいい。
彼に少しでも期待を持たせるような、中途半端な優しさは見せたくなかった。
夕方になり、みんなで手分けしてバーベキューの片付けを終えた。
新しく恋人同士になった凛は、照れくさそうに岳くんの自転車の隣に並んで帰っていく。
悠生くんは、希歩に慰められながら帰っていった。
それぞれの背中を見送ると、夕紗が私に背を向けた。
「じゃ、萩花も帰ろうか」
そう言って、ゆったりとした足取りで車のほうへ歩き出す。
「……萩花が県外に就職しても、うちらはずっと親友だからね」
前を歩く夕紗が、両腕を上へと引き上げてぐっと身体を伸ばした。
「もちろんだよ」
私はその背中の後ろを、一歩遅れてついて行く。
空を見上げると、まだ白く明るい太陽が夕紗の伸ばした手の平の中にすっぽりと隠れて、強い光が遮られた。
ハハッと豪快に笑って、斗真さんが力強く指をさす。
その方向を目で追うと、少し離れたところで凛と岳くんが顔を赤くして、恥ずかしそうに身を寄せ合っていた。
凛の恋が実ったことは本当に嬉しい。
けれどその反面、目の前の悠生くんには申し訳ない気持ちになる。
だけど、これでいい。
彼に少しでも期待を持たせるような、中途半端な優しさは見せたくなかった。
夕方になり、みんなで手分けしてバーベキューの片付けを終えた。
新しく恋人同士になった凛は、照れくさそうに岳くんの自転車の隣に並んで帰っていく。
悠生くんは、希歩に慰められながら帰っていった。
それぞれの背中を見送ると、夕紗が私に背を向けた。
「じゃ、萩花も帰ろうか」
そう言って、ゆったりとした足取りで車のほうへ歩き出す。
「……萩花が県外に就職しても、うちらはずっと親友だからね」
前を歩く夕紗が、両腕を上へと引き上げてぐっと身体を伸ばした。
「もちろんだよ」
私はその背中の後ろを、一歩遅れてついて行く。
空を見上げると、まだ白く明るい太陽が夕紗の伸ばした手の平の中にすっぽりと隠れて、強い光が遮られた。