One year left -家族ごっこ-
私の瞳を、見上げる碧くんの琥珀色の瞳が、まっすぐに捉えた。


私は彼にゆっくりと顔を近づけ、碧くんの唇へと視線を落とした。


渇きが治らない。


触れれば触れるほど、近づけば近づくほどに、身体が彼の熱だけを求めて叫んでいるのが分かる。


「……ずるいよ」


私をこんなふうにして。


呟いた吐息ごと、彼の柔らかな唇にそっと重ねた。


ほんの少しだけ驚いたように震えた彼の唇を、逃がさないように深く食む。


固く閉じられていた熱の輪郭をこじ開けて、その奥へと侵入した。


途端に、碧くんの熱が、私の口内へと一気に溢れ出してくる。


もうどうすることもできないこの渇きを満たすために、私は彼の熱を貪るように、何度も舌を絡めてその蜜を吸い上げた。


絡まる舌の先から、冷え切っていた私の内側が、心地よく溶けて侵食されていく。
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