One year left -家族ごっこ-
碧くんは、後ろから私を包み込みながら、手のひらから手首、そして腕へと、順番に途切れることなく熱い舌を這わせて上がってきた。
逃げ場もなく与えられる熱のせいで、私の身体は火照り続け、彼の前髪が二の腕をかすめる柔らかな刺激にさえ、ゾクゾクとした甘い痺れが走って敏感に反応してしまう。
そのまま首元からうなじへと、肌をなぞるように深く潜り込まれ、その熱い吐息にとっさに身をすくめた。
「あの夜、なんで、ずるいって俺に言ったの?」
低く響いた声とともに、耳の軟骨を甘噛みされる。
「……あ、っ!」
脳を揺らすような刺激に、後ろにいる彼の広い胸へと小さくのけぞった。
逃れようとよじる首元を、大きな手がしっかりと固定する。
身動きを封じられ、もう引き離すための隙間すら残されていない。
背中からドクドクと伝わる碧くんの速い心臓の音と、隠しておきたかった黒い独占欲を暴かれそうな焦燥感で、私の胸も痛いほどの鼓動を刻む。
「なんで、キスしたの? ……俺のせいにして」
じりじりと追い詰めていく問いかけが耳元で深く囁かれ、そのまま中に滑り込んできた熱い舌の、濡れた淫らな音。
鼓膜のすぐ近くでくちゅりと鳴るその感覚に、脳の芯まで痺れ、すでに溶けた思考が支配されていく。
後ろから抱きすくめられた自由にならない身体を、せめてもの抵抗でくねらせ、必死にその甘すぎる快楽から逃れようと抗った。
熱い。
細胞の奥の奥まで、押し寄せる彼の熱に侵食されて、自分が自分でなくなっていくみたいだ。
「知らない……っ」
やっとの思いの声を絞り出す。
けれど、そんな嘘を見透かすように、彼は私の背中をさらに自分の厚い胸板へと強く引き寄せた。
「だったら、今。……俺のせいで、萩花がどんなふうになるのか、見せて」
耳元に吹き込まれる呼吸は、いつもの冷静さを失って、驚くほど浅く、ひどく熱く昂(たかぶ)っていた。
逃げ場もなく与えられる熱のせいで、私の身体は火照り続け、彼の前髪が二の腕をかすめる柔らかな刺激にさえ、ゾクゾクとした甘い痺れが走って敏感に反応してしまう。
そのまま首元からうなじへと、肌をなぞるように深く潜り込まれ、その熱い吐息にとっさに身をすくめた。
「あの夜、なんで、ずるいって俺に言ったの?」
低く響いた声とともに、耳の軟骨を甘噛みされる。
「……あ、っ!」
脳を揺らすような刺激に、後ろにいる彼の広い胸へと小さくのけぞった。
逃れようとよじる首元を、大きな手がしっかりと固定する。
身動きを封じられ、もう引き離すための隙間すら残されていない。
背中からドクドクと伝わる碧くんの速い心臓の音と、隠しておきたかった黒い独占欲を暴かれそうな焦燥感で、私の胸も痛いほどの鼓動を刻む。
「なんで、キスしたの? ……俺のせいにして」
じりじりと追い詰めていく問いかけが耳元で深く囁かれ、そのまま中に滑り込んできた熱い舌の、濡れた淫らな音。
鼓膜のすぐ近くでくちゅりと鳴るその感覚に、脳の芯まで痺れ、すでに溶けた思考が支配されていく。
後ろから抱きすくめられた自由にならない身体を、せめてもの抵抗でくねらせ、必死にその甘すぎる快楽から逃れようと抗った。
熱い。
細胞の奥の奥まで、押し寄せる彼の熱に侵食されて、自分が自分でなくなっていくみたいだ。
「知らない……っ」
やっとの思いの声を絞り出す。
けれど、そんな嘘を見透かすように、彼は私の背中をさらに自分の厚い胸板へと強く引き寄せた。
「だったら、今。……俺のせいで、萩花がどんなふうになるのか、見せて」
耳元に吹き込まれる呼吸は、いつもの冷静さを失って、驚くほど浅く、ひどく熱く昂(たかぶ)っていた。