One year left -家族ごっこ-
これ以上、碧くんの好き勝手にはさせない。


そう強く拒絶の言葉を紡ごうとした刹那、強引に唇を塞がれ、私の言葉は彼の口内のなかに全て吸い込まれた。


深く、容赦なく注ぎ込まれる熱のせいで、指先ひとつ動かすことすらできなくなる。


ようやく唇が離れたかと思ったその隙をついて、今度ははだけた服の隙間、露わになったお腹に熱いキスが落とされた。


そこから、じわじわと、吸い付くようなキスが胸元へ向かって這い登ってくる。


必死に両腕で隠そうとした、か細い拒絶は、彼の大きな手によっていとも簡単に剥ぎ取られ、薄い下着がためらいなくずらされた。


「やだ……っ!」


冷たい冷気に晒された胸の膨らみを、慈しむように、そしてじらすように、彼の熱い舌が綺麗な円を描きながら、ゆっくりと先端へと迫ってくる。


じわじわと追い詰められていく言葉にならない刺激に、私の身体は小刻みに震えた。


やがて、逃げ場を失ったそこが碧くんの熱い口内に深く含まれた瞬間、脳内を突き抜けるような快感に、私の身体は大きくのけぞった。


暗闇の自室に、悲鳴にも似た、甘く濡れた声が響く。


むき出しにされた私の肌を侵食していく彼の体温に灼かれながら、私は自分の弱さをすべて、彼という存在に完全に支配されていくのをただ心地よく受け入れていた。
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