One year left -家族ごっこ-
お腹の奥のほうが、せり上がるような切なさと熱さでひどく苦しかった。


内側のすべてが容赦なく融解し、とろとろに溶け出していくような感覚が全身を支配する。


ただ彼の浅い吐息が私の肌にかかるだけで、肉体が粟立つように細かく震えた。


自分の身体が今どんなふうに狂わされているのか、もう自分でもわからない。


ただ、碧くんの与える熱のなすがままに、私はベッドの上で激しく身悶えることしかできなかった。


あまりの苦しさに呼吸はとっくに乱れ、息も絶え絶えのなかで、私は喉の奥から弱音を絞り出した。


「苦しい……っ」


「どこが? ここ?」


彼の大きな手のひらが、私の熱を帯びた太ももの内側をなめらかになぞる。


「ち、違う……」


「じゃあ、ここ?」


そのまま、薄い皮膚の裏側を脈打つお腹をじっくりと手のひらで撫で上げられた。


「違う……っ」


肝心な場所にはわざと触れてくれない、その優しくも傲慢な焦らしに、私の内側の砦(とりで)は完全に塵となって吹き飛んだ。


「苦しいの。助けて、碧くん……」


彼は私の腰を大きな手で引き寄せると、有無を言わさないなめらかな手つきで、私の下半身を締めつけていた衣服を、下着ごと容赦なく足元へと引き抜いた。


ひんやりとした冷房の空気が、私の最も柔らかい皮膚を無防備に晒す。
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